【メキシコ&グアテマラ買い付け日記 2】オアハカ編

夜明け前にバスはオアハカに着いた。

外はまだ暗いが、バスターミナルの待合室は蛍光灯が煌々と光っていて、これから出発するのか到着したばかりなのかわからないけど、ベンチに座ってぼんやりとしている人たちが結構いた。売店もやっていたので、ホットチョコレートを飲んで温まる。メキシコは常夏のイメージがあるけど、1月は冬があって、日本の冬よりは暖かいが、朝と夜は結構冷え込む。ひと息ついて、早々にタクシーに乗り込んだ。

前回までの記事はこちら↓

メキシコに似てる国

メキシコは1519年から1821年に独立するまでの約300年もの間、スペインに支配されていた。その名残で、というかもはやそれは色々な文化の合わさったことで出来上がったメキシコそのものなのだけど、街全体が漆喰の壁でカラフルに彩られているコロニアル調だ。オアハカは特にその特徴が色濃く、窓や扉には頑丈な鉄枠がはめ込まれていて、それが防犯のためなのか、おしゃれのためなのかわからないけれど、それぞれ柄が違って面白い。メキシコは高いビルがあまりなくて、全体的に軒が低いのがいい。空が広い。

オアハカにどことなく親近感が湧いたのは、モロッコに似ているせいだと思う。以前モロッコに住んでいたことがあるので、なんとなく懐かしい気持ちになった。カラッとした気候、漆喰の壁、鉄の窓枠、サボテン、壁に直接描かれたサイン、ヘタウマな絵。たぶん緯度も同じくらいなんじゃないかな。

近郊にはマヤ民族系の村がたくさんあって、現在も伝統的な工芸品を作っている。手工芸が盛んだと聞いていたので、オアハカに来るのを楽しみにしていた。

オアハカでした、5つのこと

オアハカに着いた日はのんびりと過ごした。早朝に着いたものの、早すぎてチェックインができず、中庭で凍えそうになりながら空が白むのを眺めていた。

それから、コーヒーを飲んだり、ミュージアムに立ち寄ったり、市場に行ったり、ゆっくりと街を歩いた。通りごとの特色や街の規模感、人の雰囲気を実際に見て歩いて染み込ませる。気になったところに立ち寄ったり、翌日に改めて行こうと目星をつけたりした。

1.オアハカ民族植物園

街の中心にサント・ドミンゴ教会というのがあって、その隣にあるのが「Jardín Etnobotánico de Oaxaca(エトノボタニコ・デ・オアハカ庭園)」だ。入り口は木の扉と塀に囲われていて、一見庭園があるとはわかりにくいのだけど、中に入ると多種多様なサボテンや多肉植物がある。どれも大きく見応えがある。

初日に通りかかったので入ろうとしたら、その日はメキシコ人のみが見学できる日らしく、明日の11時にまた来て、と言われた。

翌日、11時にオープンするのかと思って、11時を少し過ぎた頃に行ったら、11時からの英語ツアーは締め切って、次は12時からのスペイン語ツアーのみだと言われたので、仕方なくスペイン語ツアーに参加することにした。珍しい植物の種を狙った植物泥棒が多発しているらしく、必ずツアーに参加しなければならないらしい。ツアー中も、ひとりどこかに行こうものなら、すぐ呼び戻された。

(ツアー以外では見学できないので、短期でしか滞在しない方は事前にスケジュールを確認しておいた方が良さそうです。私の時は水曜日はメキシコ人のみ。木曜日の11時から英語ツアー、12時からスペイン語ツアーでした。)

見たことのないサボテンや多肉植物たち。なんでこんな形になるのやら、何か意味があってこの形になったのか、自分の想像の範囲外の造形があるのが面白い。

色々説明しているのだけど、なにせスペイン語なのでわからない。英語ツアーに参加したかった。

ちなみに、メキシコといえば「サボテンと乾いた土」というイメージがあったのだけど、ここ以外でそういった景色を見ることはなかった。観光地以外の田舎に行ってないからかもしれないけど、私のイメージの中のメキシコは、映画の中で見たアメリカのニューメキシコ州とかテキサスとかなのかもしれないと思った。

テキーラやメスカルの原料のアガベ。希望者には麦わら帽子を貸してくれる。日中は日差しが強い。
葉っぱに見えるけど、多肉植物。ぷくぷくしてる。
木かと思いきや、まさかの多肉植物。
ゆうに背丈を越える大きさ。10mくらいある。

2.テマスカルでマヤ伝統のサウナを体験する

どうにも疲れていた私は、スパに行きたいとホテルの人に予約を取ってもらい行って来た。オアハカにはマヤ伝統のサウナというものがあるらしい。

癒しを求めて、スパでマッサージをしてもらおうと思っていたのだけど、これが想像と180度違った。これはこれで面白かったのだけど…。長くなってしまいそうなので、別の記事で。(まだ書いてない!)

3.ティアンギスに行く

毎日のように、オアハカ近郊の村でティアンギスと呼ばれる青空市場が開かれている。

金曜日のオコトラン(Ocotlán)村と日曜日のトラコルーラ(Tlacolula)村のティアンギスが大きいらしいという情報を聞きつけた私は、予定を合わせてきていた。滞在最終日の金曜日にオコトランのティアンギスに行ってきた。

行こうとは決めていたものの、行き方がよくわからない。街の外れにあるアバストス市場の裏手からコレクティーボ(乗合タクシー)が出てるらしい。しかしコレクティーボの到着地もティアンギスの裏手に着くらしく、もっと簡単に行けないかなぁと思っていた。

ある日の夜にホテルに戻ろうとぼんやりと歩いていたら、曲がるべき道を通り過ぎてしまった。しかしそこで偶然「Ocotlán」と書かれたバン(小さいバス)が停まっているのを見つけ、もしかしたらと思い翌朝にもう一度来てみたら、無事オコトラン行きのバンに乗れた。バンが泊まる場所も日用品売り場も近くで便利だった。帰りも同じところで乗って帰ってきた。

オコトラン村のティアンギスは雑貨のお店はそんなに多くはないものの、青果や肉、穀物など食料品のマーケットはずっと奥まで広がっていた。人が多く活気がある。民族衣装を着た人も多く、さらに遠くの村から、みんなおめかししてくるのだろうか。

見せびらかしてるわけではなく、生きた七面鳥を売ってる
贅沢な空間の使い方のバナナ
田舎のタクシーはオート三輪
オアハカのこのバスターミナル(?)から行って戻ってきた。

オアハカ市内にも常設市場(メルカド)がいくつかあって、ご飯や食材がメインの市場や雑貨や日用品がメインの市場など分かれてある。日用品も街によって品揃えが違うので、日用品がメインのベニート・ファレス市場は何度か行った。

4.メスカルにハマる

メスカルというのはアガベと呼ばれるサボテンが原料の蒸留酒だ。テキーラはメスカルの一種で、テキーラ村とその周辺で製造されたものにだけ、テキーラの名前が付けられる。(シャンパンみたいなもんだね)

特にオアハカは、伝統的な手間暇かけ昔ながらの手法で作られるアルチザン(職人という意味)のものが種類が豊富にあり、気候に合うというのもあると思うけど、それがすごく美味しかった。

基本はストレートで、みかんとチリを口直しにして、ちびちびと飲む。みかんをあらかじめ絞って、カクテルみたいにしたものもあった。(食前酒としていただいた。)アガベの種類や産地によって味や香りなど、それぞれの個性がある。甘みの強いものからスモーキーなものまで、度数も違うので面白い。後で知ったのだけど、製造途中で芋虫を入れたりする場合もあるらしい…。蒸留所の見学もできるみたいなので、時間があったら行って見たかった。

オアハカはもちろんメキシコシティに戻った時にも、バーで飲んだりオーガニックマーケットなどで試飲させてもらったりした。

メスカル以外にも、リキュールやクラフトビールなどお酒を飲む文化なので、いたるところにバーがあった。そこはモロッコと大きく違う。

5.コーヒー飲んだり、のんびりする

のんびりしたのも含めるの、という感じなのだけど、リラックスできる街かどうかは大切なポイントで、メキシコはコーヒーの産地だし、オアハカは観光地なので、洗練された店も多く、いたるところにカフェがある。

カフェ ブルジュラ(Cafe Brujula)は使い勝手が良く、中庭が気持ちが良くてよかった。

木に名前を刻むように、アガベに刻むメキシコ人。
伸ばして丸めるアイスクリーム。日中暑くて、アイスばかり食べてた。
餃子屋でもらったフォーチュンクッキー。

「楽観的な考えが道を開く」って意味らしく、今の自分にぴったりの言葉だと思った。

#3に続く

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