めくるめくウィピルの世界

ウィピル(huipil)とは、ラテンアメリカのマヤ系先住民族の民族衣装の1種で、1~3枚の織物を縫い合わせて作られた貫頭衣で、メキシコ南部からグアテマラの先住民の村々では今でも普段着として着用されています。村によって柄が違ったり、流行や時代によってもベースの色やデザインが違ったりします。

海や湖、植物、動物、鳥など日々の暮らしから影響を受けたモチーフや、それぞれの村に伝わる伝統的な幾何学文様、マヤ文明の宇宙観を示す文様や色彩のもの等があります。長い歴史があるにもかかわらず謎に包まれている部分も多いウィピルですが、メキシコの画家フリーダ・カーロが好んできたことでも有名です。

メキシコ・サンクリのマヤのテキスタイルの博物館

サンクリストバス・デ・ア・スカサス(通称:サンクリ)のあるメキシコ南部のチアパス州はグアテマラと隣接していて、今もマヤの末裔の村が周辺にたくさんあります。

そのサンクリに、CENTRO DE TEXTILES DEL MUNDO MAYAというマヤの民族衣装を所蔵した博物館があるのですが、こちらには本当にため息が出るほど緻密で美しい衣装がたくさん所蔵されていました。ガラスケースの中には村ごとに衣装が飾られていて、その下の引き出しを開けるとそちらにもたくさん収納されていました。

古い修道院を改装して作られたらしく、建物も手入れが行き届いていて綺麗です。

グアテマラの刺繍

信じられないほど細かな刺繍は全てハンドメイドによるものです。生地の染めや織りも手仕事によって作られていて、1着完成するのに5ヶ月ほどかかると言われるほど途方もない時間と労力をかけて作られています。

現在も手仕事によって作られているウィピルですが、一部機械化されているものもあるそうです。また上記のように時代によって流行があるので、現在では生産されていない珍しいものがあるのが古着の面白いところです。

華やかな色やデザインのものが多いのですが、TROPHY(GATHERING)ではその中でも、日本での日々の生活にも馴染むようなアイテムを選りすぐりセレクトしてきました。メキシコとグアテマラ両国にまたがってマヤ系の先住民族が暮らしているのですが、とくに繊細な刺繍の多いグアテマラの村の名前と特徴を一部ご紹介します。

チャフル(chajul)

インディゴのボティは当時の流行だったらしく、現在ではあまり見かけません。ケツァールという伝説の鳥が刺繍されていますが、模様っぽくなっていて一見わからないところがいいです。襟ぐりのデザインも可愛いです。インディゴボディが可愛かったので、探しました。

ナワラ(Nahuala)

マヤのピラミッドを思わせるような、数学的な幾何学模様が特徴です。広い面積にみっちり刺繍が施されていてます。ボディは藍染めされていて、くたっとしていていい感じです。不揃いの裾も可愛いです。大きめサイズでたっぷりと着れます。

サンファンアティタン(San Juan Atitan)

細かい刺繍と裾の三つ編みされたフリンジが可愛いです。地厚のコットン生地で、全体的に丁寧な作りです。刺繍はミサンガのように細くみっちりと縫われています。

チチカステナンゴ(Chichicastenango)

幾何学文様が面白い一枚です。白ベースで使いやすく、生地も地厚のコットン生地でフリンジも良い感じです。やや色移りが見られます。

マヤ民族のテキスタイル博物館があるサンクリの記事こちら↓

Trophy(Gathering)

他のアイテムを見る

ヴィンテージを集めたオンラインショップ「TROPHY(GATHEING)|トロフィーギャザリング」運営。
投稿を作成しました 7

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る